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■ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群(らさ の ぽたらきゅう の れきしてき いせきぐん)
・登録区分 文化遺産
・登録年 1994年
・拡張年 2000年・2001年

ポタラ宮
■概要
ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群は、中国・西蔵自治区・ラサにあるポタラ宮とその周辺の建造物のユネスコの世界遺産(文化遺産)としての総称である。
ラサは吐藩の首都であり、宗教・政治上の最高責任者ダライ・ラマの鎮座する場所であった。そのため、ラサはチベット文化の中心地として発達した。ラサにあるポタラ宮をはじめとする建造物群は周辺の文化にも影響を与えチベット様式を確立。ブータン、北京、などにもその様式の影響が見られる建造物が存在する。
■登録された建造物
・ポタラ宮
・トゥルナン寺(ジョカン・大昭寺・2000年に追加登録)
・ノルブリンカ(2001年に追加登録)
■地図

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■ポタラ宮
ポタラ宮は、1642年チベット政府「ガンデンポタン」の成立後、その本拠地としてチベットの中心地ラサのマルポリの丘の上に十数年をかけて建設された宮殿。標高3,700mに位置し、7世紀半ばにチベットを統一した吐蕃王朝第33代のソンツェン・ガムポが、マルポリの丘に築いた宮殿の遺跡を増補拡充するかたちで建設され、ポタン・マルボ(紅宮⇒宗教的なことを行う)、ポタン・カルボ(白宮⇒政治的なことを行う)をはじめとする様々な建物から形成されている。ポタラの名は観音菩薩の住むとされる補陀落のサンスクリット語名「ポタラカ」に由来する。

ポタラ宮
ダライ・ラマを主としていただくチベット政府「ガンデンポタン」は、1642年、グシ・ハンよりラサをはじめとするチベットの中枢地帯の寄進を受けて発足したが、その当初はダライ・ラマが座主をつとめるデプン寺の兜卒宮(ガンデンポタン)に拠点を置いていた。1660年を期してポタラ宮殿に移転、20世紀にいたるまでこの宮殿を本拠とした。ダライ・ラマ13世は、清国滅亡の後、独立宣言を発したのを機にラサの西郊に新たにノルブリンカ宮を立て、夏はノルブリンカ、冬はポタラ宮を政府の所在地として併用した。
1950年代に勃発したチベット動乱が1959年中央チベットに波及し、同年3月、ガンデンポタンはダライ・ラマとともにインドへ脱出、ポタラ宮は主を失った。同年、「西蔵地方政府」(ガンデンポタンに対する中国政府の呼称)の廃止を宣言した中国政府はポタラ宮を接収し現在は博物館として使用されている。 現在のポタラ宮内部は、白宮のごく一部の部屋以外は原則的に非公開、紅宮は歴代ダライ・ラマの玉座や霊塔などが公開されている。屋上にも登ることができる。冬季閑散期を除き入場は見学希望日の前日に予約券を入手する必要があるが、夏季最盛期は中国人観光客が激増していることもあり、個人観光客が予約券を手に入れるためには、深夜のうちから予約券発行所に並ぶ必要があるなど、入手は困難になっている。また、外国人の場合パスポートを提示する必要がある。団体入場者は見学時間が1時間以内に制限されている。2008年1月現在入場料はチベット族が1元。漢民族などチベット族以外の民族や外国人は100元となっている。
1994年、周辺の遺跡と合わせてラサのポタラ宮の歴史的遺跡群として、ユネスコ世界遺産(文化遺産)として登録。2000年にトゥルナン寺(ジョカン・大昭寺)が拡大登録。2001年にノルブリンカが拡大登録された。
■トゥルナン寺(ジョカン・大昭寺)
トゥルナン寺は、中華人民共和国チベット自治区の首府ラサにあるチベット仏教の寺院。中国名は大昭寺。一般的には本堂に相当する部分の名称であるジョカンと呼ばれることが多い。チベットを統一した吐蕃王朝第33代のソンツェン・ガンポ王に中国より嫁いできた文成公主により7世紀に建立された。2000年に、世界遺産・ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群に追加登録されている。

トゥルナン寺(ジョカン)正面

トゥルナン寺(ジョカン)正面・遠景

寺の屋上裏から見た正面
正門前では、五体投地で祈る熱心なチベット仏教徒を多く見ることができる。
内部には多くのマニ車を備えた回廊があり、コルラすることが出来る。
本尊は、ソンツェン・ガンポに嫁した唐の玄宗皇帝の娘・文成公主が中国から持参したとされる釈迦牟尼像である。
■ノルブリンカ
ノルブリンカ(nor・bu・gling・ka)は、中国・チベット自治区の首府ラサにある離宮とその庭園。ダライ・ラマ7世によって1755年より建設され、1950年代に中華人民共和国に接収されるまで夏期の離宮として機能した。敷地全体が現在では公園になっており、ラサの人々の憩いの場になっている。ラサ中心地にあるポタラ宮から西へ約3キロ・総面積約36万平米。
「ノルブリンカ」は宝(ノルブ)の庭(リンカ)という意味である。

ノルブリンカ
園内には歴代のダライ・ラマがそれぞれの建物を建造した。ダライ・ラマ14世の住居として1954年に建てられた「タクテン・ポタン」は二階建ての豪奢な建物で、当時の家具やラジオ、レコードプレーヤーなどが残されている。他には、「チェンセル・ポタン(ダライ・ラマ13世の離宮)」、「ツォキル・ポタン(湖中楼)」、「ケルサン・ポタン(ダライ・ラマ8世の離宮)」、13世の図書館、博物館、動物園などがある。
毎年8月にはチベット仏教の最大の祭りである「ショトゥン祭(ヨーグルト祭、夏安居明け祭り)」があり、この時期はノルブリンカでチベタン・オペラ(アチェ・ラモ)がチベット各地から集まった劇団により行われる。特にこの時期はピクニックをするチベット人で賑わう。
1959年3月に中華人民共和国の人民解放軍がラサに入った際、ダライ・ラマ14世が密かに脱出し、難を逃れたが、その際の脱出の舞台になった王宮がここである。

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