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■峨眉山と楽山大仏(がびさんとらくさんだいぶつ)
・登録区分 複合遺産
・登録基準 文化遺産・自然遺産
・登録年 1996年

楽山大仏
■概要
峨眉山と楽山大仏は、中国・四川省にあるユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録された物件。
峨眉山は、五台山・天台山と並ぶ中国国内の仏教聖地の一つで中国三大霊山の一つ。後漢時代から仏教寺院が建設され、南宋時代には最盛期を迎えた。同じく四川省にある、713年に始まった楽山大仏も有名であり、場所は離れるが合わせて登録されることとなった。
また、この地域一帯が聖地とされたことから大規模な開発がなされず、地域の自然が非常によい状態で保たれた。現在では数種の絶滅動物を有し、植物層も豊かであることから峨眉山の自然的側面も評価され、文化遺産ではなく複合遺産として登録されるに至った。
■地図

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■峨眉山(がびさん)
峨眉山は、中国・四川省にある山。
峨眉山は道教や中国の仏教で言うところの聖地で、中国三大霊山(五台山・天台山・峨眉山)や中国四大仏教名山(五台山・九華山・普陀山・峨眉山)の一つである。26の寺院を有し普賢菩薩の霊場とされる。一帯は聖地となっていたために自然が護られ、約3000種の植物と絶滅危惧種を含む約2000種の動物の宝庫でもある。1996年12月6日には文化面環境面両方が考慮され、楽山大仏と共にユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録された。
一番高い峰が万仏頂(標高3098m)で、頂まで32の名刹が続いている。後漢時代から仏教施設の建設が始まり南宋時代に最盛期を迎えた。

峨眉山・万仏頂(標高3098m)
現代最大の寺院は、登山口にあたる報国寺で明代万暦43年(西暦1615年)に明光道人の創建とされている。

峨眉山報国寺
■楽山大仏(らくさんだいぶつ)
楽山大仏は中国・四川省楽山市にある大仏。峨眉山地域内の長江の支流・岷江(びんこう)・大渡河・青衣江が合流する地点にある。大仏は全長約71mで幅28mの弥勒菩薩である。大仏の頭の長さは14.7m・頭の幅10m・肩の広さ24m・耳の長さ7m・足の甲の長さは8.5mである(ちなみに眉毛の長さは5m・鼻の長さは6m・耳の穴には2人入れる)。

楽山大仏
楽山大仏は、後述の韋皐が造らせた「嘉州凌雲寺大像記」の記述によれば、713年(開元元年)、当時頻繁に起こっていた水害を治めるため、僧の海通が寺院・凌雲寺に隣接する崖に石像を彫ったのが始まりである。743年(天宝2年)、海通は大仏が完成する前に亡くなったが、剣南西川節度使であった韋皐が建設を受け継ぎ803年(貞元19年)に完成した。川の合流地点に工事で出た大量の土砂を投入することにより、川底が浅くなり海通の意図通りに水害は大幅に減ることとなった。
完成当時の大仏は、「大仏像閣」と称する13層の木造の建造物に覆われ、法衣には金箔、胴には朱色が塗られていた。さらに、湧水を外に逃がすための排水溝、そして雨水を効率よく逃す溝が掘られていた。しかし明代末期に建物は焼失、大仏も風雨に晒されて色が落ち雑草に覆われていった。1962年にようやく修復が行われ、明代におそらく経典などを入れるための穴が胸にあけられていたことが判明した。
最近では酸性雨によると思われる染みが見られる。

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