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■アーグラ城塞(アーグラ じょうさい)
・登録区分 文化遺産
・登録年 1983年

アーグラ城塞
■概要
アーグラ城塞(Agra Fort)は、インドのアーグラにあるムガル帝国時代の城塞。赤砂岩で築かれた城壁の色から「赤い城」(ラール・キラー)の名がある。デリーの帝国時代の城塞も同じく「赤い城」と呼ばれるので注意が必要である。

白大理石でできたムサンマン・ブルジュ
デリーからアーグラへの遷都に伴い、1573年に皇帝アクバルによって築かれた。その後、ジャハーンギール、シャー・ジャハーンまで3代の居城となった。アウラングゼーブが後継者争いに勝つと、父であるシャー・ジャハーンをタージ・マハルの見える城塞内の「囚われの塔」(ムサンマン・ブルジュ)に幽閉してデリーに移った。
1983年にユネスコの世界遺産に登録された。

アーグラ城塞
・ムガル帝国
ムガル帝国は、モンゴロイド系の王朝として歴史上初めて、1526年からインド南部を除くインド亜大陸を支配し、1858年まで存続したイスラム王朝。
中央アジア出身で、ティムール朝の王族ウマル・シャイフ・ミールザーを父、チンギス・ハーンの次男チャガタイを祖とするモグーリスタン・ハン家の王女クトルグ・ニガール・ハーニムを母、とするテュルク・モンゴル系の遊牧貴族バーブルを始祖とし、彼が現在のアフガニスタンからインドに移って建国した。
王朝名の「ムガル」とは、モンゴル人を意味するペルシア語の「ムグール」(モゴール・Mughūl)の短縮した読みであるムグル、ムガル(Mughul・Mughal)が転訛したもので、最近ではこのことからムガル朝とも言う。
すなわち、「ムガル帝国」とは「モンゴル人の帝国」というほど意味の国名になるが、これは飽くまでも他称であり、ムガル帝国では最後の君主バハードゥル・シャー2世の治世まで一貫してティムールを始祖と仰いでおり、ティムールの称号「アミール・ティームール・グーラカーン」、すなわち「グーラカーン・Gūrakān」(チンギス・ハーン家より子女の降嫁を受けたその娘婿「グレゲン・Güregen 、キュレゲン・Küregen」であるアミール・ティムールの一門という意味で、自らは、Gūrakānī などと呼んでいた。
ちなみに、ムガル帝国の成立までチンギス・ハーン以来モンゴル人によってインダス川流域やカシミール地方から度々侵入を受けたが、インドの諸政権は領土的な支配を許していない。
■地図

ムガル帝国の版図の変遷
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■観光
世界的に知られるタージ・マハルのほか、ムガル帝国3代皇帝のアクバルが建てたアーグラ城塞、ファテープル・シークリーと3つのユネスコ世界遺産に登録された遺跡がある。
・タージ・マハル(The Taj Mahal):世界遺産に登録されているムガル帝国王妃の白亜の霊廟。ムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンによって建立。
・アーグラ城塞(Agra Fort):ムガル帝国の栄光と権力を象徴する美しい城塞。ムガル帝国3代皇帝のアクバルが建設開始し、その後18世紀初頭まで建設が続けられた。赤砂岩で囲まれた城塞の中には、宮殿などの諸施設が建てられた。タージ・マハルの建設を命じたシャー・ジャハーンが7年間幽閉されていた囚われの塔(ムサンマン・ブルジュ)も、城壁の中にある。世界遺産に登録されている。
・ファテープル・シークリー(Fatehpur Sikri):ムガル帝国3代皇帝のアクバルが建てた首都宮城。14年間あまりここで政事を行った。世界遺産に登録されている。
・エーテマードゥ・ッ・ドウラー廟(Itmad-Ud-Daulah's Tomb):ムムターズ・マハルの祖父、宰相ミルザー・ギヤース・ベーグ(敬称エーテマードゥ・ッ・ドウラー 「国家の拠り所」の意)のために1622年に建てられた白大理石の霊廟。
・シカンドラ(Sikandra):アーグラ郊外北西10kmにある城。1492年、シカンダル・ローディによって首都宮城として建てられたが、その後ムガル帝国のアクバルの霊廟だけが残された。この霊廟は1613年建立。
■アクセス
・アーグラ空港(Agra Airport):ケーリアー空港(Kheria Airport)とも呼ばれ、市内より9kmに位置する国内線専用空港。IATAコード:AGR・ICAOコード:VIAG。インディアン航空がデリー、カジュラーホー、ワーラーナシーからのフライトを就航している。
・アーグラ・カント駅(Agra Cantt Railway Station):鉄道のメインの駅。デリーからの「シャターブディー急行」・「タージ・エクスプレス」などが着く。
・アーグラ・フォート駅(Agra Fort Railway Station):アーグラ城塞のすぐそばにある駅。コルカタやワーラーナシーからの列車などが着く。
■外部リンク
・アーグラの赤い城(日本語)

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